新型コロナウイルスの水際対策をめぐって岸田文雄首相が緩和の検討を表明し、海外から「鎖国」とも言われている状態に変化の兆しが出てきた。外国人留学生の受け入れが激減していただけに、国内の大学関係者の間では歓迎の声が出ているが、同時に不安の声も漏れる。
留学生を含む外国人の入国制限は昨年11月に緩和されたが、オミクロン株の拡大で再び強化された。現在も1日あたりの入国者を3500人に制限し、外国人の新規の入国は原則停止の状態が続いている。
岸田首相は「G7で最も厳しい水準」とする入国制限を続けてきたが、今月12日に「緩和の方向で検討していきたい」と表明。現時点では、留学生やビジネス関係者を対象に、1日の入国者数の上限を段階的に5千人まで広げる案が浮上しているという。
「キャンパスにまた留学生が戻ってくる光景を想像すると期待が大きい。ただ、具体的な手順やスケジュールが示されていないので不安もかなり大きい」。東京外国語大学の長田広介・留学生課長補佐はそう話す。
米国の有力大も……
同大学では受け入れ予定の留…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル